2017年07月21日
地球環境
企画室
小笹 泰
口に出してもどうしようもないことだが......毎日暑い!
7月に入ってから、東京では連日のように最高気温が30℃を超える真夏日が続いている。昼休みに近場にランチに出るだけでも、大汗が噴き出してくる。
気象庁によると、今年6月の東京地区の平均気温は22℃でここ数年で見ると若干低め。だが、7月1~18日の平均気温を見ると、27.4℃と記録的な猛暑だった2013年に迫る勢いだ。
気象庁の3カ月予報では、今年の夏は太平洋高気圧の張り出しが強く、気温は全国的に平年より高くなる見通しで、真夏の暑さ、残暑とも相当厳しくなるらしい。
(出所)気象庁(http://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html)データを基に作成
猛暑の中、とある案件でお客様を交えて、国内3拠点をテレビ会議システムで結んだ遠隔会議を重ねている。今夏は特にテレビ会議の有り難さを実感する。もしも、どこか1カ所に集まって会議をすることになれば、他の2拠点にいるメンバーは電車を乗り継いで片道1時間近くかけて移動しなければならない。考えただけで頭がクラクラしてくる。往復2時間の移動は時間ばかりでなく、体力も消耗するから、生産性がガクンと落ち込んでしまったことだろう。
一昔前までは、「テレビ会議」は特別な設備で段取りや準備が非常に面倒だった。それが今や、リコーの銀座本社のほとんどの会議室には自社製品のテレビ会議システム(RICOH Unified Communication System P3500)が常備してあり、だれでも簡単な操作で手軽に使えるようになった。熱帯気候のような日本の夏に、テレビ会議システムは必須アイテムになるのではないだろうか。
さらにこれを一歩進めれば、在宅勤務の可能性ももっと広がるのではないか。
政府は働き方改革を推進するための国民運動として、今年から7月24日を「テレワーク・デイ」と定めている。3年後の7月24日が東京オリンピックの開会式に当たり、五輪期間中の首都圏では交通機関の大混雑や道路規制が予想されることから、2020年に向けて自宅やサテライトオフィスなど職場以外の場所での勤務を促そうというものだ。2012年ロンドンオリンピック・パラリンピック競技大会の際にも、交通混雑によってロンドン市内での移動に支障が生じるとの予測から、市内の企業の約8割がテレワークを導入したという。
ICT環境が整ってきているので、遠隔会議システムを個人利用できるようにすれば、在宅でできる仕事の幅はグッと広がるはずだ。もちろん、顔と顔を突き合わせたコミュニケーションが有効な場面もあるので、「出社と在宅」「リアル会議と遠隔会議」を上手く組み合わせる必要はある。でも、夏の暑さや通勤の満員電車から解放されれば、人生はもうちょっと豊かになるような気がする。
※リコーテレビ会議システム (https://www.ricoh.co.jp/ucs/)
※テレワーク・デイ(http://teleworkgekkan.org/day0724/)
(写真)筆者 PENTAX K-50
小笹 泰